粘液嚢胞の症例を図と写真を用いて解説します。

今回は以前にご説明した『粘液嚢胞』の症例を見ていきます。

前回は概要を説明したので今回は図と写真を用いて術式を解説します。

治療方法

粘液嚢胞は、切開などで縮小しても再発する事が多いため、外科的手術による全摘出が望ましい。
しかし、嚢胞が潰れた直後は周りの組織との境目がはっきりしないため、嚢胞が膨らんでいる時に摘出術を行います。通常は局所麻酔で良い。

術式

嚢抱が小さい時は唇のしわに沿っ縦に切開をします。大きいときは図のように紡錘型にして、手術の痕が残りにくいようにします。
実際の症例写真

↓↓↓

切開は粘膜下に留める。

この時、嚢胞をつぶさないように気を付けて、一塊に摘出します。


メインの嚢胞を摘出したら、摘出した周りの他の小唾液腺も摘出します。

縫合して終わりです。(約20分)

5~7 日で抜糸します。
術後はしこりが出ることがありますが約6か月ぐらいかけて少しずつ治癒します。

当院では切除した嚢胞や腫瘍を検査会社に出して病理組織診断もしています。

気になることがありましたら、ご連絡いただきご相談いただけたらと思います。

歯科医師 馬庭 暁人

ご予約・ご相談はコチラ

関連記事

  1. 歯科治療の医療費控除について

  2. 粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の症状と治療方を簡単に説明します…

  3. インプラントについて

  4. 親知らずの抜歯の症例

  5. 口腔がんの治療法と健診方法について!

  6. 埋伏歯(まいふくし)の抜歯方法をレントゲンを使って簡単に解説…

PAGE TOP